Monthly Archives: 7月 2015

フィラリア検査・予防について

 

♦フィラリア感染

フィラリア症は蚊が媒介し(蚊が健康犬に吸血する際、蚊が持っている幼虫が健康犬の体内に入ります)、15~30㎝のそうめん状の成虫が犬の心臓や太い血管に寄生し循環障害を引き起こす病気です。

感染が成立すると、元気・食欲がなく、散歩に行きたがらない、ゼーゼーした咳をし、末期になると腹水がたまり、死亡してしまう恐ろしい病気です。

感染すると、治療が非常に困難なので予防が大事です。

 

♦フィラリアの予防

毎月1回の投薬によってフィラリアは100%予防できます。

予防薬は、フィラリアへの感染を阻止するものではなく、犬の体内にいるフィラリアの幼虫を月1回の投薬で駆除するためのものです。

ですから、投薬は蚊が出始めた1ヶ月後から蚊がいなくなった1ヶ月後まで必要になります。

姫路市での蚊の発生は4月~11月頃までです。ですから投薬は5月~12月までの毎月1回合計8ヶ月間必要になります。

 

♦フィラリアの検査

毎年フィラリア薬の投与前に血液検査でフィラリアの感染有無を確認する必要があります。フィラリアに感染している犬に検査をせずに投薬した場合、急性のアレルギー反応を起こして危険な状態になることがあります。良かれと思って投与した薬で大切な動物を危険にさらしてしまう可能性があります。

是非、予防薬投与前に健康診断も兼ねて血液生化学検査も行っています。1年に1回の健康診断にご利用下さい。

狂犬病予防接種について

狂犬病予防法で生後90日を越えた犬は、狂犬病の予防接種が義務付けられています。

現在、日本国内での狂犬病の発生は1956年以降ありませんが、海外では多くの国で発生している病気です(WHOの発表によると、年間5万5000人の人が狂犬病で死亡しています)

年一回の予防接種を行いましょう。

初年度の予防接種の際には、姫路市への登録が必要になり、登録申請は当院で行います。

翌年以降は、姫路市よりお知らせの葉書が届きますので、葉書を持って来院下さい。